複眼的思考へのヒント
2024年04月24日
先日、日本橋クルーズ🄬を体験してきた。コースは、“お江戸TOKYOクルーズ🄬45分Bコース”である。コース概要は、まず、日本橋(東京都中央区)たもとの日本橋船着場より出発し日本橋川を下流へ進み隅田川に出て、南下して永代橋の下をくぐり佃島あたりで折り返し、清洲橋方面へ北上してスカイツリーを臨む。その後、日本橋川から日本橋に戻るものであり、リバーガイドも付いている。日本銀行は開業当時、現在の日本橋本石町ではなく日本橋箱崎町にあったなど歴史を学ぶこともできる、あっという間の45分間であった。
また、クルーズ中には意図せずして、日本橋川に架かる首都高速道路の地下化に伴う工事も目にした。橋脚撤去の状況や既に橋げたが取り除かれた部分からぽっかりと覗く青空はクルーズに乗らなければ決して見ることのできないものであったろう。普段見慣れた街の風景も文字通り異なる視点から見ることで、まるで別のものとして目に映るものだと改めて認識した。
この首都高速道路の日本橋区間地下化工事、予定では2040年度に完了し、日本橋川に架かる「日本橋」に空が戻る。首都高速道路が日本橋の上に架かったのが昭和38年だから、実に77年ぶりに日本橋の上から空を仰ぐことができるのである、もちろん夜は月も拝めるだろう。2004年の「COREDO日本橋」の開業から始まった「日本橋再生計画」は、現在第3ステージに進んでいる。重点構想の一つである「豊かな水辺の再生」を達成するためにも、この首都高速道路の地下化工事は欠かせないファクターである。
さて、世の中では、自身の視点に固執することなく、色々な立場や視点から物事を見たり考えたりする「複眼的思考」が重要であるといわれる。「他の人の気持ちになって考えなさい」というやつがその一例だ。ただ、そのためにどのようにすれば良いかを具体的に教えてくれる人や本はあまりないように思う。自身が実際に経験し、実感しないと行動変容が生まれないからだろう。そのためにも、何に対しても経験してみようという好奇心が重要になってくる。「どうせ、つまらないだろう。やるだけ無駄である」ではなく、「まずは、やってみよう。もしかすると面白いかもしれない」である。変な期待をせずにやってみる、それこそが複眼的思考へのヒントなのかもしれない。
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