ニューヨーク観察記2
2010年07月06日
前回(4月下旬)のコラムで、ニューヨークでよく見かけるハトを取り上げたら、2ヶ月も経たないうちに日本の首相が代わってしまった。
ニューヨークの通りでは、歩きながらタバコを吸っている人も目にするし、吸殻が道端のいたるところに落ちている。ちなみに、ニューヨーク州では7月1日からタバコ税が一箱当たり1.6ドル引き上げられて4.35ドルと、全米で最も高くなった。さらに、ニューヨーク市内では市税1.5ドルが上乗せさせられることから、報道によると、平均小売価格は11ドル近くに達するという(ニューヨークにいらっしゃる方はご注意下さい)。
話が横にそれてしまったが、ゴミ箱は通りのあちこちに設置されているためか、空き缶が落ちていることは少ない。ただ、ゴミ箱には、紙くずから食べかす、空き缶、壊れた傘、果てはペットの糞まで一緒くたになって捨てられている。つまり、日本で見かけるような分別の仕組みはなく、ゴミ箱の投入口は一個しかないのである。
さて、タイムズ・スクエアを歩き続けて約10ヶ月経ったが、人通りは相変わらず多く、頻発した爆弾騒ぎは全く関係ないようだ。まだ前年と比べることはできないものの、欧州の財政危機や為替の大幅な変動の影響で、タイムズ・スクエアに限らず、海外からニューヨークへの旅行者が大幅に減っているという感じは受けない。
ただ、雑踏を歩く身からすると、デジタルカメラ等で撮影している内外の旅行者はいささか厄介である。いわゆる観光名所だけでなく、あらゆる場所を写している感覚だ。これも技術進歩のなせる業ということか。ビルなどの風景を写しているならまだいいが、その風景をバックにしてポーズを取られた場合、こちらに余裕があれば、邪魔にならないよう配慮することができる。しかし、多くの場合、雑踏のなかで突然出くわすケース。いきなり目の前でシャッターを切られても回避しようがなく、苦笑いして横切らざるを得ない。
ニューヨークにいらっしゃる方で、画面に疲れたサラリーマンが写りこんでしまった場合には、申し訳ありませんが、消去してもう一度トライしてください。
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政策調査部長 近藤 智也
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