ニューヨーク観察記
2010年04月22日
4月上旬、東京に出張する機会があった。雨に見舞われた東京の最高気温はニューヨークやロンドン、北京よりも低かった(4/5時点)。また、一週間の滞在中、東京がニューヨークを上回る日は一日もなく、東京の寒さが心に沁みた。日米の経済状況だけでなく、政治を含めた全体的な差を感じずにはいられなかった。
さて、久しぶりの東京の朝の通勤時間帯に、住宅地で、これまた久しぶりにカラスを見かけた。そして、ゴミ集積所の破れたゴミ袋と散らかったゴミという現状を目にした。ニューヨークの場合、ゴミは夜の時間帯に道路沿いに積み重ねられていることが多く、早朝にカラスが散らかするという光景はみられない。そもそも、カラスにお目にかからない。
マンハッタンで出勤時間などに目にする鳥といえば、ハトであろう。誰に餌をもらっているか分からないが(まさかお母様からではないでしょう)、多くのハトが道端にいる。同時に多くの人が通りを歩いているわけだが、人が近づいても、あまり大げさに逃げることはない。日本に比べると人間に対する警戒心が薄いのか、単に動きが鈍いのか。タクシー等が行きかう道路も普通に歩いており、危うく轢かれそうになっている(実際に轢かれた姿を一度見たことはあるが)。また、日本では、カラスが自動車を利用して胡桃の殻を割るという話を耳にしたことはあるが、ニューヨークのハトの行動を観察する限り、そのような知恵があるとは思えなかった。
今回のコラムの記述が真実か否か。ただただ、次のように申し上げるしかない。
“Please trust me.”
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政策調査部
政策調査部長 近藤 智也
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