賃金80万円の払いすぎが解消
2005年08月02日
改めて指摘するまでもなく、雇用過剰感は相当程度解消した。日銀短観の雇用判断DIは2004年12月短観以降、過不足がほぼゼロである。パートタイム以外の労働者である毎月勤労統計の一般労働者は2005年1月以降前年比プラスであり、これは7年4ヵ月ぶり。2005年4月には、長期的・構造的な増加を続けているパートタイム労働者が減少する現象もみられた。2005年4月以降は、コア賃金である所定内給与が4年5ヵ月ぶりに前年比増加に転じている。日本経団連調査の2005年夏のボーナスも、前年比3.6%増だった。半年前、定率減税の縮減について、多くの論者はその悪影響を過大に見込みすぎたのではないか。
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