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海外資金の継続する日本株シフト

2005年11月15日

古島 次郎

海外からの日本株への資金流入が続いているが、ここもとこの流れが、二つの点で大きく変化している。一つは、アジア内で選択的な資金が日本に流入している点。もう一つは、それまで欧州に向かっていた米国の資金が日本に向かってきている点である。

東アジアには、03年から地域外資金が本格的に流入していた。この背景として、急拡大する中国経済の恩恵を地理的に受けることができる、韓国・台湾のエレクトロニクス産業の台頭、台湾株の投資規制の緩和、米国を中心とした世界的な過剰流動性、などがあると思われる。この時の域外から東アジア市場への資金移動は、同時水平的であった。しかし、今年に入ってその同時性は希薄化している。特に、8月以降は日本に集中的に資金が流入するようになっている。直近10月では、外国人が韓国と台湾を大幅に売り越しているに対して、日本は大幅な買い越し基調を続けている。このところの外国人の投資行動は、日本だけを選んで投資しているようだ。

米国の海外株式投資額を地域別にみると05年央を境に変化が見られる。それまでの欧州向けが中心であったのが、徐々に日本向けが増勢となりつつある。日本経済の構造的な改善を見越した資金が、本格的に日本に向かいつつあるようだ。03年央以降、米国の海外株式投資は、堅調な自国の株式市場を背景に高水準で推移してきた。そのため、海外株式投資の増減が米国株式市場次第という側面は否めない。しかし、米国の海外株式投資は、必ずしもどの投資先地域も同じモメンタムで投資してきたわけではない。また、米国の海外株式投資額は、日本の時価総額と比較すると決して多いわけではない。ファンダメンタルを重視した資金が日本に向かっているのであるとすれば、米国から日本への投資は息の長いものとなろ

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