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英国の新興企業向け市場OFEX

2004年12月07日

岡田 恭二

OFEXは、英国において、上場していない新興企業や中小企業の証券を取引する場の一つである。最近、OFEXでの公開会社が減少し、取引も低迷しているため、運営会社の経営が悪化し、11月には個人や投資銀行の出資によって、運営会社の資本が増強されるという事態となった。

英国では、上場していない証券の取引の場として、他にロンドン証券取引所のAIM(Alternative Investment Market)がある。公開企業数と時価総額では、AIMの960社余り、約280億ポンドに対して、OFEXは130社強、12億ポンド弱に過ぎず、大きく遅れをとっている。近年、OFEXでの公開企業が減少を続けているのに対して、AIMは拡大を続けている。

この背景には、(1)OFEXがマーケットメーカーを最近まで1社に限定していたため、スプレッドが大きく、投資家に敬遠されたのに対して、AIMでは多くのマーケットメーカーの競争により、スプレッドが小さい、(2)OFEXの管理体制がAIMに比べて見劣りしている、といった点が指摘されている。

OFEXの運営会社は、資本の増強とともに、AIMの元トップをCEOに据えるなど経営を一新して、OFEXの再生を図ろうとしている。マーケットメーカーを増やしたり、運営の透明性を高めるなど、魅力あるサービスを提供できるように改革を進めている。

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