年金ポートフォリオの見直しが加速

資金循環統計(2014年10-12月期)

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2015年03月23日

  • 中里 幸聖
  • 島津 洋隆
  • 菅谷 幸一
  • 経済調査部 研究員 中田 理惠

サマリー

◆日本銀行(以下、日銀)から2014年10-12月期の資金循環統計(速報)が公表された。2014年10月31日の追加緩和を受けた株価の上昇や円安等を背景として金融資産残高を増加させた主体が多い。


◆家計の金融資産残高は主に現金・預金の増加等を背景に過去最高を更新した。だが、リスク性資産については売却超となっており、家計のリスク性資産への志向は依然として高まっているとはいえない。


◆年金では国内債券を売却し、よりリスクの高い株式・出資金、外債等への投資の動きがみられた。GPIFによる基本ポートフォリオ変更の影響が確認された。


◆事業会社(民間非金融法人企業)では、株式・出資金(負債側=資金調達)よる資金調達が2006年1-3月期以来の最高値を記録し、企業の積極的な資金調達活動が窺えた。


「なるほど金融」の「おカネはどこから来てどこに行くのか 資金循環統計の読み方」もご参照ください。

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