サマリー
◆2026年2月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+4.2%と6カ月連続で増加した一方、季節調整値は前月比▲5.4%と2カ月ぶりに減少した。輸入金額は前年比+10.2%と2カ月ぶりに増加し、季節調整値も前月比+3.0%と4カ月連続で増加した。貿易収支は+573億円と2カ月ぶりに黒字に転じた。一方、季節調整値では▲3,742億円と2カ月ぶりの赤字となった。
◆輸出数量(季節調整値)は前月比▲0.9%と2カ月ぶりに減少した。地域別では、米国向け、EU向け、が増加した一方、春節の影響もあり、アジア向けのうち中国向けが大幅に減少した。均して見れば小幅に増加しており、トランプ米政権の高関税政策(トランプ関税)の影響は一巡しつつあるとみられる。
◆先行きの輸出数量は、横ばい圏で推移するだろう。AI・データセンター需要は引き続き輸出を下支えするとみられる。もっとも、中東情勢の緊迫化を背景とした原油などの供給制約により国内外で生産が停滞し、輸出が下振れするリスクには注意が必要だ。また、日本の主力輸出品目である自動車のうち中東向けが1割強を占めることから、ホルムズ海峡の事実上の封鎖等による中東向け輸出の下振れも今後懸念される。
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