サマリー
◆確定拠出年金(DC)は、預貯金や保険などの元本確保型商品を選択する加入者が多く、運用利回りが低いことが課題とされてきた。だが、2020年頃を境に投資信託での運用が拡大しており、特に20~30歳代で「外国株式型」を選好する傾向が顕著に見られる。近年の株高や円安進行による時価上昇を背景に、資産額は大きく押し上げられたと考えられる。
◆若年層にはNISAが普及しているが、NISAには口座を開設しても運用が行われない非稼働口座の問題や、ライフイベントに伴う資金需要による積み立ての停止や解約に至る可能性がある。老後に向けた資産形成を「いかに継続させるか」は重要であり、その仕組みとして、手厚い税制優遇が付与され、運用中の資産の引き出しを制限するDCは選択肢の一つになり得るだろう。若年層のDC活用を一層促していくことが望まれる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
iDeCo+で進める中小企業の私的年金改革
制度の周知徹底、事業主を多方面からサポートする体制の整備が必要
2024年07月16日
-
DCにおける指定運用方法の現状と課題
事業主に導入を促し、投信の選定を後押しする制度整備が求められる
2022年09月06日
同じカテゴリの最新レポート
-
GPIF資産配分見直しを巡る重要日程と注目点
議事次第の公表と9月末時点のGPIFのポジションに注目
2026年09月25日
-
インフレ時代の児童手当の在り方
海外事例が示す3つのチェックポイント
2026年09月15日
-
海外で進む包摂的な資産形成支援策
資産形成の入口支援、就労自立支援との連携、将来投資に繋ぐ視点
2026年09月08日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

