10年前の目標と10年後の目標
2021年10月27日
コロナ禍の影響により家で過ごす時間が増えた。家の中でもできるだけストレスの少ない生活をするため整理整頓や掃除を心がけている。クローゼットを整理していると筆者の入社年に発行された社内報を見つけた。社内報には新入社員紹介のページがあり、懐かしい面々で溢れていた。新入社員紹介のページには一人ひとりの顔写真とともに新入社員への個別アンケートとして①自分のキャッチコピー②趣味・特技③10年後に目指す姿(目標)の3つの設問があり、それぞれの回答が記載されていた。新入社員の時に設定した10年後の目標を10年経過してから振り返ってみるのは良い機会だ。就職活動の面接やエントリーシート、入社後のキャリア研修等で10年後の目標を考えることはあるが、10年前の目標を見直す機会はほとんどないだろう。社会人になると日々の忙しさから長期的な目標を設定し、検証することは少ないと思う。筆者自身、社内報を見つけるまで10年後の目標を設定したことを忘れていた。10年前に漠然と設定した目標を10年後に確認し、達成していたりすると偶然とは思えず、知らず知らずのうちに目標に向かって進んでいたことに感動した。
読者の方も個人として10年という長期的な目標を設定するのはどうだろうか。コロナの収束を期待したいが、現状を踏まえると簡単ではないだろう。withコロナを前提とした新しいライフスタイルの中で新たな目標を設定することは大切だ。長期的な目標を設定するうえで定性的な目標と定量的な目標の両方を設定するのがいいだろう。長期の目標になると野心的な目標を設定しがちであるが、数値目標を設定することで実現性を考慮できる。
企業においても長期的な目標を設定することは大切だ。長期的な目標にはパーパス(企業の存在意義)、企業の果たすべき使命、目指す企業像等の定性的な目標が含まれるだろう。加えて、売上等の定量的な目標設定も重要なことだ。定量的な目標設定をする際は定性的な目標とリンクさせ単なる数値だけを目標とせず、本質的な目標と結び付ける必要がある。短期的な目標は検証しやすいが、長期的な目標は責任の所在が不明確になり疎かになりがちだ。目標が未達の場合でもその原因を分析することで新たな目標設定に役立てることができる。ビジネス環境の変化が激しい現在において10年先を見通して目標を設定することは容易ではないが、企業活動を継続していくためには俯瞰的に物事を捉える必要がある。常に変化に対応しながら目標の達成度合いを確認し、10年後の目標に向けて軌道修正しながら進めていくことが重要だ。
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