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学校の教育現場でもオンライン授業を

2020年04月06日

政策調査部 研究員 佐川 あぐり

3月初め、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を抑えるため、全国各地で臨時休校の措置が取られた。この時点では、4月から学校が再開できると考えていた保護者は多かったと思う。だが、休校が始まってから1ヵ月が経っても、事態の収束が見えていない。個人的にも小学生の子を持つ親として、この状況で本当に学校が再開できるのか不安が拭えない。学校再開については、子供たちの安全を第一に考えた決断を望みたい。

世界中の子供たちが学校に通えない状況だが、注目したいのがオンライン授業である。各国でオンライン授業が取り入れられ始め、日本でも臨時休校への対応として、一部の学校でそれが実施されている。例えば、教師が黒板の前で撮影した授業や小テストの解説動画を配信する高校や、テレビ会議システムで一部の補習授業を実践しているという中学校の事例がある。また、ある小学校では、タブレット端末を使って担任が子供たちの表情を確認しながらオンライン授業を進めているという。

子供たちにとっては学習機会が提供され、端末を通してだが担任の表情に触れることで安心感にもつながっているようだ。また、オンライン授業は、工夫次第では不登校で苦しんでいる子供たちに授業参加の機会を提供するツールとしても期待できる。何より、現在のような状況になったときに、自宅で安全に授業が受けられることは大きなメリットである。

だが課題もある。我が家の新小学1年生がパソコンやタブレット端末を使いこなせるだろうか。学校でクラスメイトとの交流から学ぶ機会はない。ただでさえ集中力のない低学年の子供たちを指導する先生方には頭の下がる思いだが、Webカメラの前ではどう対応するのだろうか。一人暮らしの学生はスマートフォンを持っていても、自分の部屋で高速なWi-Fi環境を利用できるとは限らない。教える側は、子供たち一人ひとりの表情を読み取りながら授業を進めていくために、的確な機器の操作はもちろん、オンライン授業ならではのスキルを磨く必要もあろう。

今回の危機をきっかけとするオンライン化の流れを後戻りさせないとすれば、日常でやるべきことは、子供たちにパソコンスキルを身に付ける機会を与え、オンライン化の流れに馴染ませることだ。また、学校側もオンラインならではの授業の進め方や教材の利用方法について知見を蓄積していくことが求められる。いずれは、オンラインでPTAの集会を開くなど学校と保護者のコミュニケーションもオンライン化されるかもしれない。スキル向上が必要なのは保護者も例外ではない。

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