CGコードでの現預金保有の検証に対する上場会社の懸念

一見対立しているようだが、通底する投資家と会社側の意見

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サマリー

◆コーポレートガバナンス・コード(CGコード)の改訂議論では、会社が保有する現預金が投資等に有効活用できているかどうかの検証・説明責任の明確化が挙げられている。投資家側はこの内容を支持する姿勢を示した。

◆一方、現預金の保有が否定される風潮にならないよう、慎重な議論が必要だとする意見が会社側から出された。もっとも、キャピタルアロケーションの作成・開示は経営陣の仕事との認識を示しており、投資家と会社の根本的な認識は通底しているように感じられる。

◆今後の議論のスケジュールは公表されていないが、以前の改訂の流れと同様であれば、2026年6月にCGコードが改訂され、新たなコードへの会社側の対応は2026年12月末までと予想される。

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