改革に反対はつきものだ
2011年02月03日
民主党政権の評判はどんどん悪くなっていくようだ。つい先日も、羽田国際化は民主党のお陰といったら、そんなことで誤魔化されてはいけないと叱られてしまった。私としては、羽田から海外に出張したときのあまりの便利さについそう言ってしまっただけだった。総体としての政策を評価したつもりは何もないのだが、そう反応されるということ自体が、民主党政権への評価が下がっているということなのだろう。自民党政権時代から決まっていたことだといわれる方もいるが、そうだったらもっと早くして欲しかった。また、自民党が政権に戻ったときに、羽田国際化をさらに強力に推し進めるかどうかは決まっていないらしい。
他の事はともかく、羽田国際化には東京近県のほとんどの国民が賛成で、反対するのは成田空港関係者の一部だけと私は思っていた。東京近県の国民でなくても、羽田経由で海外に行ければ、東京観光をしてから海外に行くことも可能なわけだ。成田空港近くに住む人でも、成田が国際国内両方に使われるようになれば、むしろ便利になるのだから、羽田国際化に反対する人は極めて少ないだろうと思っていた。
しかし、若い人から教えられたのだが、羽田が国際化する前は、旅行シーズンには、羽田からチャーター便が海外のリゾートに飛んでいた。今は、羽田は定期便でいっぱいで、羽田発のチャーター便は減少し、成田発になったチャーター便もある。民主党政権の羽田国際化政策で成田まで行く羽目になって、損失を被った人もいる。
改革をすれば、必ず損失を被る人が出てくるものだ。しかし、一人の犠牲者も出さないとしていれば改革はできない。政治家には、TPPであれ、成長戦略であれ、デフレ脱却であれ、社会保障改革であれ、大多数の国民のために、強い意志で改革を成し遂げて欲しいものだ。
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