政治家がさらに難しい仕事になった
2009年11月02日
民主党政権で政治家が活躍する場面が増えた。自民党政権では副大臣、政務官がテレビに出て説明することなどほとんどなかったが、とてつもなく露出が増えた。テレビに出ても政策ができるわけではないという批判はその通りだが、少なくとも、政策の中身を理解していなければテレビに出て説明することもできない。
テレビという時間のないメディアでは、きちんとした解説や批判は難しいから、受けを狙った討論術が幅を利かすことになるという批判もその通りだ。しかし、受け狙いの討論を排するのは、国会審議の役割だ。ところが、これまでの国会審議は、役人の書いた答弁を読んで、問題の本質をそらすような言い訳をしていただけだ。国会審議が本来の役割を果たすよう、本当に深い議論をするようになれば良い。
選挙で勝ち上がってくるのは大変だから、政治家は大変な仕事だ。それにさらに政策を立案し、理解し、自分の言葉で語ることができないといけなくなった。政治家が、さらに難しい仕事になった。そういう試練を受けている与党民主党の政治家はこれからますます鍛えられる。野党自民党はこれまで政策という難しい仕事をしてこなかったし、野党という立場からはその難しい仕事をする機会がない。
野党という存在はそれだけハンディキャップを負っている。だがそれは、実は社会の安定にとって望ましい。権力が交代するときには混乱がつきものだ。だから、野党に不利な状況を作り、不利な状況にある野党でも勝てる時だけ、政権交代をさせる訳だ。野党は代替案であり、政権に緊張をもたらし、政策を鍛え、民主主義を機能させる。民主党を含め、ほとんどの野党が、そのハンディを乗り越えて与党になった。野党になった自民党にも、民主主義を機能させるために奮起していただきたい。
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