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今こそ本気で中国マーケットの研究を

2009年03月17日

三橋 忠

現在、世界同時不況が進行中で、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアでも深刻な経済状況となっている。近年、世界経済の中で目覚ましい発展を遂げてきた中国もその例外ではなく、雇用問題が連日大きく取り上げられるなど、世界の工場と言われるほどの輸出依存構造が災いし、輸出産業を中心に非常に厳しい状況にあると言われている。

ただ、上海の街を見ている限りそれほどの悲壮感は感じられず相変わらず活気に満ちている。これは来年に上海万博の開催を控えているのに加え、4兆元(60兆円弱)に上る政府の経済対策の影響もあり、街の至る所で地下鉄や道路等のインフラ整備工事が行われており再開発やビル建設も以前と変わることなく急ピッチで進んでいるためであろう。
そもそも中国の経済成長は減速しているとはいえ、中国政府は内需への転換を進めることで、2009年においても8%という高い成長率を堅持するとしており、世界同時不況とは言ってもマイナス成長を余儀なくされている日本とは全く違う次元と言えよう。このような状況をみると、今回の世界的不況はむしろ世界における中国の経済面での存在感を更に高める結果になるのではと考える。

グローバル企業においては欧米・日本といった先進国市場が低迷する中で相対的に活力のある中国を益々重要視せざるを得ない。特に今年、中国は内需拡大に向け大きく舵を切っており、これまで以上に中国国内の消費拡大が期待される。これは外国企業にとっても大きなビジネスチャンスであり、このような時流に乗り中国マーケットを如何に取り込こむことができるかが企業の成長力を大きく左右することになろう。
但し、中国マーケットを開拓するのは容易ではない。中国国内の地域性、商慣習、品質に対する考え方、公的部門の関与度合い、販売ルートの確保、知的財産権、雇用、中国パートナーとの連携の在り方など、いずれをとっても日本や先進国でのノウハウだけでは通じないのが実情である。企業はこの不況を中国ビジネス拡大の好機と捉え、今一度、本気で中国マーケットを研究すべき時期が到来しているのではないかと考える。

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