RSS + BLOG = PTP
2004年10月08日
、 。最近、インターネットのウェブサイトでこんなアイコンを見かけたことはないだろうか。恐る恐るクリックしてみると何やら不可思議な記号の羅列が表示されて驚いた経験をしたことのある人も少なくないだろう。実は、この正体はインターネットで急速に普及しつつある「RSS(Rich Site Summary)」である。その背後には、「私」から始まり「公」の領域に拡がりつつある情報収集・配信に関するある技術がある。
RSS
簡単に言うと、RSSとは、RSSリーダと呼ばれるソフトウェアがウェブサイトを自動的に巡回して、最新の見出しや要約を手元に配信する仕組みである。RSSは、電子メールのプッシュ的要素とウェブブラウザのプル的要素を兼ね備えたものといえる。
BLOG
今日、RSSのアイコンをこれだけ目にするようになったのは「blog(ブログ)」の隆盛と密接な関係がある。blogとは、自分の興味や社会に関する意見や解説を日記のようにして公開するウェブサイトのことである。web上の記録(log)という意味からweblogという造語ができ、略してblogとよばれるようになった。blogでは、従来の日記サイトにはない相互参照等の機能により、インターネット上における双方向コミュニケーションが可能である。
PTP
現在、情報収集のため、電子メールマガジンを購読し、各種情報提供サイトを閲覧している人は多いだろう。しかし、電子メールソフトはスパムメールで溢れかえり、スパムでない電子メールも広告で溢れている。ニュースサイトはなかなかつながらず、目的のページへ辿り着くのに何度もクリックさせられた挙句に読みたい記事がなく、がっかりさせられることも少なくない。しかしRSSを利用すれば、あらかじめ登録しておいたサイトの見出しと要約をすぐに確認することができる。もし本文を読みたければ、見出しに張られたリンクをクリックして実際のウェブページを閲覧すれば良い。対象となるウェブサイトがRSS配信を行っている必要があるが、RSSフィードを自動的に生成してくれるサービスを利用してRSS配信をしていないウェブサイトのRSSフィードを得ることができる。
blogサイトは、個人が気ままに書き込むので、頻繁にかつ不定期的に更新されることが多い。必ずしも更新されているとは限らないサイトを全て毎日チェックするのは手間がかかるし時間の無駄でもある。しかし、RSSの機能を利用すれば、更新情報が通知されたページのみを効率的にチェックすることができるため、殆どの大手blogサイトはRSS配信を行うようになった。
このようにして、RSSとblogは、個人による情報収集や発信のための強力な手段(PTP : Power To the People)として台頭してきた。
ビジネスへの応用
RSS とblogによる情報の収集と発信は、個人の趣味的利用のみならず、ビジネスの領域にも影響を及ぼし始めている。
例えばマーケティング戦略においては、ある専門家は、RSSは電子メールに完全に取って代わる、と予想する。その理由の一つとして、RSSフィードの購読・解除の手続きは個人情報を全く必要せず手元で容易に行えるため、顧客にとってはRSSの方が電子メールよりも断然利用しやすいことが挙げられる。企業にとしては、スパムと一緒に削除されてしまう可能性のある電子メールより、RSSで配信したほうが、より確実に、顧客にメッセージを伝えられることが期待される。また、最近流行している「社長によるblog」は、リピータの数と回数を増やす効果があり、思わずして、企業への信頼感向上につながりIR効果も高いといわれている。
企業情報戦略においては、blogサイト構築ツールによりイントラネットや企業のウェブサイトを構築することが注目されていて、すでにいくつかの企業はサービスを始めている。blogはそもそも、コンピュータ技術者でなくても、簡単にサイト情報を更新できるようになっているので、情報技術部門を持たない企業にとっても無理なくウェブサイトを運用することが可能になる。またある企業は、blogとオープンソースを組み合わせてナレッジマネジメントを実践している。このシステムにおいては、blogの書き込みは時系列とカテゴリ別に同時に分類されるので、自動的にマトリクス型の分類がおこなわれ、コメント機能を利用して企画立案も行える。さらにRSSにより部署内での情報共有も速やかに行われる。このような特徴のため、これまでの高価で容易に操作できないコンテンツマネジメントシステムやナレッジマネジメントシステムよりも、blogを利用した情報システムは費用対効果が非常に大きくなることが期待されている。
情報を効率良く利用することが事業の成功や業務効率の向上に結びついている現状を考えると、RSSとBLOGを事業のための強力な手段(Power To the Project)とすることで、より一層企業の競争力を強化することができるといっても過言ではないだろう。
参考
このコラムへのリンクを張っていてRSS配信を行っているウェブサイトを紹介しておこう。
経済レポート専門ニュースサイト http://www.keizaireport.com/
日本を代表するシンクタンクのレポートへのリンク集であり大変重宝している。
RSS
簡単に言うと、RSSとは、RSSリーダと呼ばれるソフトウェアがウェブサイトを自動的に巡回して、最新の見出しや要約を手元に配信する仕組みである。RSSは、電子メールのプッシュ的要素とウェブブラウザのプル的要素を兼ね備えたものといえる。
BLOG
今日、RSSのアイコンをこれだけ目にするようになったのは「blog(ブログ)」の隆盛と密接な関係がある。blogとは、自分の興味や社会に関する意見や解説を日記のようにして公開するウェブサイトのことである。web上の記録(log)という意味からweblogという造語ができ、略してblogとよばれるようになった。blogでは、従来の日記サイトにはない相互参照等の機能により、インターネット上における双方向コミュニケーションが可能である。
PTP
現在、情報収集のため、電子メールマガジンを購読し、各種情報提供サイトを閲覧している人は多いだろう。しかし、電子メールソフトはスパムメールで溢れかえり、スパムでない電子メールも広告で溢れている。ニュースサイトはなかなかつながらず、目的のページへ辿り着くのに何度もクリックさせられた挙句に読みたい記事がなく、がっかりさせられることも少なくない。しかしRSSを利用すれば、あらかじめ登録しておいたサイトの見出しと要約をすぐに確認することができる。もし本文を読みたければ、見出しに張られたリンクをクリックして実際のウェブページを閲覧すれば良い。対象となるウェブサイトがRSS配信を行っている必要があるが、RSSフィードを自動的に生成してくれるサービスを利用してRSS配信をしていないウェブサイトのRSSフィードを得ることができる。
blogサイトは、個人が気ままに書き込むので、頻繁にかつ不定期的に更新されることが多い。必ずしも更新されているとは限らないサイトを全て毎日チェックするのは手間がかかるし時間の無駄でもある。しかし、RSSの機能を利用すれば、更新情報が通知されたページのみを効率的にチェックすることができるため、殆どの大手blogサイトはRSS配信を行うようになった。
このようにして、RSSとblogは、個人による情報収集や発信のための強力な手段(PTP : Power To the People)として台頭してきた。
ビジネスへの応用
RSS とblogによる情報の収集と発信は、個人の趣味的利用のみならず、ビジネスの領域にも影響を及ぼし始めている。
例えばマーケティング戦略においては、ある専門家は、RSSは電子メールに完全に取って代わる、と予想する。その理由の一つとして、RSSフィードの購読・解除の手続きは個人情報を全く必要せず手元で容易に行えるため、顧客にとってはRSSの方が電子メールよりも断然利用しやすいことが挙げられる。企業にとしては、スパムと一緒に削除されてしまう可能性のある電子メールより、RSSで配信したほうが、より確実に、顧客にメッセージを伝えられることが期待される。また、最近流行している「社長によるblog」は、リピータの数と回数を増やす効果があり、思わずして、企業への信頼感向上につながりIR効果も高いといわれている。
企業情報戦略においては、blogサイト構築ツールによりイントラネットや企業のウェブサイトを構築することが注目されていて、すでにいくつかの企業はサービスを始めている。blogはそもそも、コンピュータ技術者でなくても、簡単にサイト情報を更新できるようになっているので、情報技術部門を持たない企業にとっても無理なくウェブサイトを運用することが可能になる。またある企業は、blogとオープンソースを組み合わせてナレッジマネジメントを実践している。このシステムにおいては、blogの書き込みは時系列とカテゴリ別に同時に分類されるので、自動的にマトリクス型の分類がおこなわれ、コメント機能を利用して企画立案も行える。さらにRSSにより部署内での情報共有も速やかに行われる。このような特徴のため、これまでの高価で容易に操作できないコンテンツマネジメントシステムやナレッジマネジメントシステムよりも、blogを利用した情報システムは費用対効果が非常に大きくなることが期待されている。
情報を効率良く利用することが事業の成功や業務効率の向上に結びついている現状を考えると、RSSとBLOGを事業のための強力な手段(Power To the Project)とすることで、より一層企業の競争力を強化することができるといっても過言ではないだろう。
参考
このコラムへのリンクを張っていてRSS配信を行っているウェブサイトを紹介しておこう。
経済レポート専門ニュースサイト http://www.keizaireport.com/
日本を代表するシンクタンクのレポートへのリンク集であり大変重宝している。
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