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想定を大幅に上回る速度で下落した液晶価格

2004年09月17日

杉下 亮太

液晶パネル価格は予想を大幅に上回る速度で下落している。6月にUS$290だった17インチモニターパネルは8月上旬にUS$250-260となり、9月上旬にはUS$210まで急落した。9月下旬分もUS$200で決着し、グレードの低いパネルについてはUS$170という価格も出ているようだ。2Q04に過去最高益を更新した台湾の液晶メーカーだが、一気に30%も価格が下落したのでは3Q04の業績は大幅な悪化が必至である。単月では赤字に転落したメーカーもあるだろう。

価格引き下げと同時に、台湾メーカーは減産を実施している。減産開始時期は企業によって違いがあるが、概ね10-20%程度の幅で実施した模様。この間にモニターの在庫水準は低下してきたようだ。年末需要向け出荷の動きも見え始めた。価格低下による需要喚起も今後期待できるようになるだろう。パネルメーカーの出荷は10月から切り上がる展開が予想される。これは2年前の市況軟化時とほぼ同様のパターンである。

他方で一部のパネルメーカーが稼働率維持を目的にパネル価格引き下げに積極的であること、2年前の市況軟化時に比べるとピーク時の価格下落率がまだ小さいこと(02年はピークから4割の価格下落)などを考えると、価格については年末にかけてもう一段階下落する可能性が残っている。ただし、3Q04の価格下落が急激であったため、4Q04の価格下落はより小幅にとどまるのではないか。せいぜい▲10%程度と予想され、底は近くなってきたといえるだろう。

05年については、パネル価格が大幅に下がったことで当初考えていた以上に液晶モニター・液晶テレビ需要が増加する可能性が高まったと考えている。供給サイドを見ても、台湾メーカーの設備投資は当初計画比で4割減となる見通しであり、液晶パネルの需給バランスは改善に向かうだろう。パネル市況は04年末まででいったん底を打ち、1Q05以降は安定的に推移するものと予想される。

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