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現状の株式市場の妥当水準は11000円台

2004年02月12日

吉野 貴晶

2003年の株式市場は堅調に推移した。市場全体の指標である日経平均は1年間に20%を超える上昇を見せた。大手銀行の持ち合い解消売りや、年金基金の代行返上売りが峠を越して、これまでの相場の最大の圧迫要因であった株式需給関係が改善するなか、世界的な景気改善の鮮明化を背景に上昇相場が期待される。そこで2つの定量的なアプローチで株式市場の目安水準を探った。

第1に、株式の妥当評価モデルからTOPIXを試算すると1085ポイントとなる(日経平均ベースでは11170円)。使った株式評価モデルは開発者の名を取ってEBOモデル、或いはOhlsonモデルと呼ばれるものだ。簡単に言えば、株価は1株当たりの純資産と、それに反映されない利益(超過利益と呼ばれる)で構成されている。

第2の手法は、P.W.EstepがThe Journal of Portfolio Management Spring 2003で紹介したT-Modelをベースにし1年後のTOPIXを試算した結果、1158ポイントとなった(日経平均ベースでは11900円)。これはEBOモデルの試算結果と大きく乖離しない。

こうした株式妥当評価モデルと株式リターン予測モデルから現状の株式市場の妥当水準は11000円台程度と考えている。

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