2023年01月31日
サマリー
◆2022年に公表された「資産所得倍増プラン」や顧客本位タスクフォース「中間報告」では、新設される「中立性を有するアドバイザー(認定アドバイザー)」の「見える化」を通じて、「貯蓄から資産形成へ」を促す方針が示されている。認定アドバイザーは、助言対象をつみたてNISAやiDeCo等に限定することを条件に、投資助言業への登録要件が緩和されることが見込まれている。
◆英国では、アドバイスの質の向上・利益相反上のリスク軽減などを目的とした改革(RDR)が2012年末より段階的に実施されたものの、小口顧客などのうちアドバイスを必要とする人がアドバイスを受けられない「アドバイス・ギャップ」という副作用が生じるようになった。これに対応するため、足もとでは、助言の提供範囲の制限を条件に、規制対応コスト等がより小さいアドバイス区分を新設する制度案が提案されている。
◆認定アドバイザーへの支援のあり方やリテール金融業界に与える影響、具体的な制度設計など、英国のアドバイス区分新設の動きは日本にとって大いに参考になると思われる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
新たなアドバイザー認定制度と金融リテラシー向上を巡る議論
投資助言業の登録要件緩和と金融経済教育の推進機構の新設へ
2022年12月20日
-
海外の金融経済教育における職域での推進と取組の検証
海外の取組事例と国民の安定的な資産形成実現に向けた日本への示唆
2022年11月24日
-
人的資本経営に必要なファイナンシャル・ウェルネス
『大和総研調査季報』2022年秋季号(Vol.48)掲載
2022年10月20日
-
国民の資産形成促進のため政府と金融機関がすべきことは何か
~「資産形成のためのリテラシー調査」中間総括~『大和総研調査季報』 2021年新春号(Vol.41)掲載
2021年01月13日
-
顧客本位タスクフォースの中間報告
最善利益義務、デジタル技術の情報提供への活用、認定アドバイザー、金融リテラシー、プロダクトガバナンスの確保
2022年12月14日
同じカテゴリの最新レポート
-
「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」における金融経済教育に関する記述
金融経済教育関連に限ると、大幅な拡充は行われない方向性か
2026年10月16日
-
「貯蓄から投資へ」に金融リテラシーは追いついているのか?
J-FLEC本格稼働2周年を迎える今確認したい金融リテラシーの現状
2026年08月26日
-
「意識」の格差と金融経済教育
生活設計の必要性すら感じていない層へのアプローチも必要
2025年09月10日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
-
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
-
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
-
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
-
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日

