基礎自治体への期待と不安 第2回

市町村合併:広くなった基礎自治体

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  • 岡野 武志

サマリー

江戸時代までに自然発生的に形成されてきた村や町の数は、全国で7万を超えていたという。明治維新後、近代的な地方自治行政の実施に向け、行政基盤を整備すべく行われた、いわゆる「明治の大合併」は、戸数300~500を標準として進められ、市町村はおよそ1万6千に集約された。また、戦後、地方自治制度の強化を目的として実施された「昭和の大合併」は、人口規模8,000人を標準として進められ、終戦直後に1万以上あった市町村数は、およそ1/3の約3,500にまで減少した。平成になって地方分権改革と並行して進められた「平成の大合併」は、役割が大きくなる地方の行政体制を整備するため、市町村の自主的な合併を促す方向で進められた。


第1回 地方分権改革:国から地方へ
第2回 市町村合併:広くなった基礎自治体
  1.市町村合併の促進
  2.合併のパターン
  3.合併後の広さと人口密度
  4.自治体職員の減少

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