サマリー
◆2023年5月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+3.2%と、前月から減速した。一方、全国新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)は同+4.3%と、前月から0.2%pt上昇した。新コアコアCPIの季節調整値(ラスパイレス連鎖基準方式)は前月比+0.3%となった。前月(同+0.5%)から減速したとはいえ、年率換算すれば+3.5%程度という非常に速い上昇ペースを維持している。物価の上昇基調は引き続き強い。
◆先行きの消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比は、プラス幅を徐々に縮小させつつも、当面の間は日本銀行の物価安定目標の水準である2%を上回るとみている。2023年春闘での賃金上昇率の高まりを受けて、賃金上昇率と連動性の高いサービス物価の上昇基調が強まるだろう。企業の価格設定行動が足元で積極化しており、賃上げによる投入コストの増加分を販売価格に転嫁する動きが一段と加速する可能性がある。
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