サマリー
◆2023年3月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+3.1%、全国新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)は同+3.8%となった。CPIの持つ歪み(上方バイアス)が抑えられた連鎖方式の指数(季節調整値)で物価の推移を確認すると、新コアコアCPIは前月比+0.5%となり、前月と同様に高い伸び率を記録した。物価の上昇基調はこのところ強まっているといえよう。
◆2023年春闘では賃上げ率が大幅に高まる見込みだ。人件費の増加を理由にサービスなど幅広い品目で値上げが行われれば、欧米のような持続性の高いディマンドプル・インフレへと変化する可能性がある。
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