サマリー
◆2022年11月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+3.7%となり、1981年12月以来の高い伸び率を記録した。内訳を見ると、財に関しては、食料品の値上げの影響で非耐久消費財の伸び率が高まる中、他の品目においても引き続き値上げの動きが広がっている。
◆今後のコアCPI上昇率は、総合経済対策に盛り込まれたエネルギー高対策の影響を強く受けて推移する見込みである。四半期別の推移では、2022年10-12月期をピークに、2023年1-3月期から7-9月期にかけてはエネルギー高対策の効果で伸び率が大幅に低下すると予想する。同効果が剥落する10-12月期以降は再び上昇するだろう。物価の基調としては、需給ギャップの改善などを背景に緩やかな上昇が続くとみている。
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