2022年7月消費統計

消費の回復は一服、感染「第7波」の影響は小さかったとみられる

RSS

2022年09月06日

サマリー

◆2022年7月の家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は前月比▲1.4%と2カ月ぶりに減少した。新型コロナウイルスの感染「第7波」が発生したが、政府による行動制限がなかったこともあり、「第6波」までと比べて経済活動に及ぼした影響は小さかったとみられる。個人消費は腰折れしたというよりも、春以降の回復が一服した形だ。

◆実質消費支出を財・サービス別に見ると、半耐久財や非耐久財は前月から増加した一方、耐久財とサービスは減少した。耐久財ではエアコンやテレビなどが、サービスでは外食や宿泊料、パック旅行費などが減少した。

◆8月の消費はまちまちながら、全体としては前月から小幅に回復したとみている。9月以降は、旅行などのサービス消費が増加することで回復ペースが加速するとみている。地域観光事業支援である県民割(地域ブロック割)などの実施が、旅行需要の回復を後押しするだろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート