サマリー
◆2022年4月の家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は前月比+1.0%と、2カ月連続で増加した。新型コロナウイルスの感染状況の改善や外出機会の増加により、消費支出が緩やかに回復したことが確認された。
◆実質消費支出を財・サービス別に見ると、サービスは、外出機会の増加などを受けて回復した。財はまちまちの結果となった。半耐久財では、衣料品などが好調であった。耐久財では自動車が低調であったが、サンプルの偏りや、大幅に増加した前月からの反動とみられ、均して見れば増加基調にある。
◆5月の消費は4月から緩やかに回復したとみている。月前半の大型連休における商戦も好調だった。6月の消費も回復基調を維持するだろう。家計はこれまで自粛してきた外食・宿泊・娯楽などへの支出を増やす一方、必需的な品目に対しては節約志向を強め、いわゆる「メリハリ消費」が広がるとみている。
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