サマリー
◆2022年7月の消費は前月までの回復基調が継続したとみられる。財消費のうち、百貨店大手3社の売上高やアパレル各社の既存店売上高はいずれも感染拡大前の2019年同期比でマイナス幅が縮小した。サービス消費では、旅行需要の回復が継続した。新型コロナウイルス感染「第7波」を迎えた中でも政府による行動制限はなく、人出の落ち込みが小さかったためとみている。
◆8月の消費はまちまちながら、全体としては緩やかな回復基調を維持したとみている。月前半の消費を確認すると、財消費のうち百貨店では2019年同期比で売上高のマイナス幅が拡大した。サービス関連では、JR東海、JR西日本において新幹線輸送量のマイナス幅が前月から小幅に拡大した。ただし、旅客機の輸送量は好調であったとみられ、外食でも持ち直しの動きが見られた。小売店・娯楽施設の人出を見ると、8月中旬にかけて増加が確認された。お盆の時期の人出の回復を除いても、7月下旬を底とした緩やかな回復基調にあるとみられる。こうした動きを反映して、宿泊や外食を中心とするサービス消費は緩やかに回復したとみている。
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