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5G時代の幕開けで放送サービスに変化が訪れるのか

2020年01月30日

経営コンサルティング第一部 主任コンサルタント 遠藤 昌秀

2020年もひと月が過ぎようとしており、我が国における今年最大のイベントである東京オリンピック・パラリンピックの開幕も半年後に迫ってきた。

昨年、行われたラグビーのワールドカップ2019日本大会は日本チームの活躍もあり、想像以上の盛り上がりをみせたことから、世界的な巨大スポーツイベントの自国開催ともなれば、それ以上の盛り上がりが期待されよう。

観戦チケットを入手するために応募が殺到していることから、多くの方々がテレビ観戦することを余儀なくされるものと思われるが、巨大イベントが開催される2020年を機に、放送と通信の融合が本格的に動き出す時代が到来することになる。

放送分野においては、テレビ視聴において大きな変革が訪れることになった。NHKは4月より地上波放送の常時同時配信と見逃し配信を開始することになっている。「NHKプラス」と称されるサービスは、放送を補完するものとして、受信契約者と生計を同一にする者が追加の負担をすることなく、ひとつの受信契約に対して同時に最大5つの端末で視聴できるものである。

通信分野においては、次世代移動通信システムである5Gの商用サービスが春頃から開始されることになっており、東京オリンピック・パラリンピックが5Gサービスのショーケースとして位置付けられることになろう。

現時点での放送と通信が融合する代表的なサービスは動画配信サービスといえるが、国内外問わず多くの事業者の参入による競争から認知が高まるとともに、加入者数も年々増加している模様である。

現行の4Gと比較して、高速大容量通信が可能になる5Gのサービス提供が始まることで放送と動画配信の垣根がますます狭まり、視聴スタイルも変化していくことが考えられる。

つまり、動画配信がスマートフォンやタブレット端末(ここではパソコンも含む)による中小型の画面で、放送がテレビによる大型の画面で視聴することをこれまで一般的としていた。しかし、大型の画面による視聴もテレビではなく、(テレビチューナーのない)モニターにスマートフォンやタブレット端末での映像をミラーリングしていくことが一般的になる可能性がある。

5G対応スマートフォンの本格的な普及は今年秋以降と思われ、5Gの通信エリアが十分にカバーされるには4~5年かかるとも言われており、この1~2年で劇的な変化が起こることはなかろうが、2024年のパリオリンピック・パラリンピックや2026年のFIFAワールドカップには遅くとも目に見える変化が訪れることになろう。

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遠藤 昌秀

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