中国が「ゼロコロナ」政策を完全放棄

景気下振れリスクは低減。日本のインバウンドにはずみも

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2022年12月27日

サマリー

◆2022年12月26日、中国政府は「ゼロコロナ」政策を完全に放棄する旨を発表した。実施は2023年1月8日からであり、感染者に隔離措置は取られず、濃厚接触者の判定も行わず、高リスク地区・低リスク地区の区分も行われない。新型コロナウイルス感染症の分類引き下げによって、「ゼロコロナ」政策への揺り戻しの可能性は低下し、2023年の景気下振れリスクも低減しよう。

◆「ゼロコロナ」政策の完全放棄によって、中国への入国者に対しては48時間以内のPCR検査が陰性であれば、入国後のPCR検査と集中隔離などが一切不要となる。2023年は中国を起点とする人々の往来が本格的に回復する可能性が高い。日本のインバウンドにも大きな恩恵がもたらされよう。

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