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ウィズコロナ時代の休日の楽しみ方

~Changing your life with digital~

2020年09月09日

ビジネスICTコンサルティング室 主席コンサルタント 北野 努

夏といえば、音楽フェスだろう。野外の大会場でアーティストと共に何万人もの人達が歌い、そのまま夜まで盛り上がった経験を持つ人も多いのではないか。
ところが、新型コロナウイルスの感染拡大により状況は一変した。「非接触」が前提となり、コンサート、プロ野球やJリーグ等、ほとんどのイベントが一時中止された。徐々に無観客開催・収容制限等により再開され、楽しみ方のスタイルが変わろうとしている。

最近のネット検索では、「お家居酒屋」、「お家カフェ」、「自宅筋トレ」、「自宅バーベキュー」、「お家カラオケ」等が上ってきており、制約された状況をいかに楽しむかを模索していることがうかがえる。

ゲームにも変化が見られている。オンライン上で他者とつながるだけでなく、ゲーム内で有名アパレルブランドによる新作発表や、グローバルのオンライン対戦ゲーム内での日本人アーティストによるコンサート開催等、「ゲーム×イベント」の複合型スタイルが出てきている。

ここでは、非接触型の新しい遊び・スポーツをご紹介したい。
①バーチャルサイクリング:ZWIFT(ズイフト)
米国発のバーチャルサイクリングサービスアプリ。エアロバイクに、漕ぐ負荷を自動調整する装置(スマートトレーナー)を取り付け、PCにダウンロードしたアプリとスマートトレーナーが連動するものである。
ディスプレイを設置して漕ぐと、スピード・強さにより、映像の景色が変わっていく。「山道コース」を選択すると、実際の山の映像に加えてペダル負荷が重くなり、リアル世界に近い体験が可能となっている。友人とツーリング・レース参加もできる。
ロードレースで有名なツール・ド・フランスは、本選は8月に延期されたが、ZWIFTを使用して2020年7月にバーチャル開催され、世界中の選手が自宅から参加し、レースの模様はJSPORTSでも中継される本格的なイベントとなっている。

②バーチャル旅行:Google ストリートビュー
渡航中止勧告を受け、海外旅行ができない状況となっているが、Google ストリートビューでのバーチャル旅行はいかがだろうか。例えば、イタリアのベネチアでは駅前から通りに面した建物や街並みを見るだけではなく、ゴンドラで運河を進み、世界遺産の街を散策する体験も可能である。遺跡・遺構等にある有料エリア・立ち入り禁止エリアも、バーチャルでは可能であったり、海が苦手な人でもダイビング体験ができたりと、実はリアルな旅行よりもリーズナブルで楽しめる範囲が広いのではないか。

③バーチャルライブ・配信サービス
先日、デビュー42周年を迎えるサザンオールスターズが横浜アリーナにて無観客配信ライブを開催した。横浜アリーナのリアルの収容人数は最大17,000人であるが、配信ライブでは約18万人がアクセスした(※1)。他には配信サービスによるライブ開催で、投げ銭システムを利用してバンドが視聴者から直接お金を得たり、ライブ中にアイドルが視聴者の個人名を呼びかけたりする等の双方向のコミュニケーションスタイルが生まれてきている。

上記①~③のようにデジタル技術を取り入れたサービスにより以下の壁が取り払われ、リアルと比較してより自由度が高くなり、新しいビジネスモデルの可能性が広がっている。
・場所・地域の壁(移動負荷、国境の問題)
・制度・ルールの壁(金銭・制約の負荷)
・規模の壁(収容規模の問題)

今日、5GやVR(仮想現実)、AR(拡張現実)を駆使することで、よりリアルな体感が可能となってきている。嗅覚や触覚等も加わり、個人の声・息遣いを全て集約して、全体感を感じる世界もすぐそこまでやってきているのではないか。
休日がますます楽しくなりそうだ。

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