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個人とチーム

2020年03月11日

年金数理計算センター コンサルタント 岡本 紘和

2019年日本で最も注目されたスポーツはラグビーだ。職場で「ONE TEAM」と言っている同僚をよく見かけた。筆者も友人とパブリックビューイングを見て目頭が熱くなったのを覚えている。チーム全員を同じ目標に向かわせるのは簡単ではない。選手によって得手不得手のプレーがあり、ポジションによっても考え方や求められるものが違う。加えて、日本代表は多国籍の出身者で構成されたチームであったためなおさらだ。そのような状況下においても高い目標に立ち向かい達成したからこそ感動が生まれたのだろう。仕事においても同じことが言えるのではないだろか。色々なポジション(生産部門、営業部門、管理部門など)があり、さまざまな考え方(「社会のため」、「会社のため」、「家族のため」、「自分のため」など)があり、背景も違う。そのようなメンバーと力を合わせて、仕事をやり遂げたときに達成感が生まれる。

筆者が考えるチームを作るうえで大切なことは、「目標の設定」と「メンバーの選定」だ。特に「メンバーの選定」は重要だ。「メンバーの選定」によって、そのプロジェクトの8割の成否が決定すると言っても過言ではない。「メンバーの選定」の基準は、やはり個人の能力だ。それぞれの役割を理解し、それを実行できる能力があってこそ、選ばれるメンバーになる。

筆者は過去に、開発チームのリーダーとして通信業界の基幹系システムの開発を行ったことがある。自分の経験が乏しい分野に精通しているメンバーをどうしても参画させたく要員確保に注力した。その甲斐あって、自分が望んだメンバーをチームに加えることができた。そのメンバーのおかげで自分の経験が乏しい分野で、問題が発生しても大事に至る前に解決することができた。この経験は、いかに「メンバーを揃えること」が重要であるかを痛感する出来事であった。

同じ組織でもプロジェクトによって、最適なチームの形は異なる。環境の変化に伴い求められる能力が変わるからだ。今まで選ばれていたメンバーも継続して選ばれ続けるとは限らない。常に選ばれ続けるメンバーになるには時代にあった能力を身につける必要がある。

企業も顧客から選ばれ続けるためには、同じことが言えるだろう。

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