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ゴールデンウィーク前後の相場傾向

2006年04月19日

吉野 貴晶

3月期決算企業の好決算発表への期待が高く、当面の株式市場は堅調な推移が予想される。ただ筆者は、こうしたマクロ環境や需給からのみ行う従来型の相場予測には懐疑的だ。投資家心理が株価決定に大きく影響を及ぼすためである。投資家心理を積極的に使った株価予測に行動ファイナンスがあるが、こうした見方も考慮する必要があると考える。行動ファイナンスの観点から見て、目先の重要なポイントはゴールデンウィーク(GW)だ。過去10年間について調べるとGW直前の1週間、そしてGW期間の相場は7割の確率で上昇した。一方GW後の1週間は8割下落した。GWが終わるまで株高な理由には2つ考えられる。1つめは、GWのポジティブな気分が楽観的な投資判断に繋がる可能性がある。2つめは、GWに向けて悲観的な投資家が減ることが考えられる。例えば休日に海外市場で悪いニュースが起きるかもしれない。こうしたリスクに過敏な投資家はポジションをクローズし、結果的に市場には楽観的な投資家の影響が大きくなる。ただし、注意すべきは、GW後である。これは悲観的な投資家が市場で復活することと、GW時の株高の反動から下落傾向が高いことだ。こうして考えると、投資環境は悪くないとは言え、行動ファイナンスの観点からは銘柄選別を慎重にすべきであろう。

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