株価と金利の相関係数ランキング

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2006年04月14日

  • 村井 良慶
3月9日の日銀金融政策決定会合で、量的緩和政策の解除が決定されたことを受けて、市場では金利上昇がみられるようになった。そこで今回はTOPIX500採用銘柄を対象として、直近5年間の株価と金利の相関係数ランキングを、順相関、逆相関の両方で行った。順相関の場合、金利と株価が連動し、逆相関の場合、金利と株価が逆行することを示している。順相関の上位には、メガバンクをはじめとする金融銘柄のほか、機械、建設、不動産など資本財銘柄も多く挙がった。一方、逆相関の上位には、電気ガスがトップ10のうち7社も占めたほか、同じく公益株の陸運や、ディフェンシブ株の食料品も上位にランクインした。今後は、金利の動向が株価にどのような影響を与えるかが注目される。


注)対象:TOPIX500採用銘柄
 計測期間:直近60ヵ月(2001年4月~2006年3月)
 計測期間が30ヵ月未満の銘柄は除外した
 合併・経営統合した銘柄は、大和総研で理論株価を作成し計測し
 相関係数は、各月末時点の対TOPIX相対株価と10年国債利回りをそれぞれ対数化し、計測した
 業種は「証券コード協議会が定める33業種」による
出所) 大和総研作成

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