サマリー
◆2025年2月の生産指数は前月比+2.5%と4カ月ぶりに上昇し、コンセンサスを上回った。生産用機械工業や電子部品・デバイス工業などの増産が押し上げ要因となった。経済産業省は基調判断を「一進一退」に据え置いた。
◆先行きの生産指数は、横ばい圏で推移するとみている。ただし、シリコンサイクル(世界半導体市場に見られる循環)は2025年半ばには頭打ちとなる見込みであり、半導体関連財が生産指数の上昇をけん引する構図は長くは続かないだろう。さらに、米国トランプ政権による追加関税措置は、日本経済に直接的、間接的に悪影響を及ぼすとみられる。同措置の動向には引き続き注意が必要だ。
◆2025年4月7日公表予定の2月分の景気動向指数は、先行CIが前月差▲0.8ptの107.5、一致CIが同+1.0ptの117.1と予想する。この予測値に基づくと、2月の基調判断は機械的に「下げ止まり」に据え置かれる。
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