サマリー
◆2022年12月の消費は前月から増加した。財消費のうち、大手アパレル2社(しまむら・ユニクロ)の既存店売上高は、新型コロナウイルス感染拡大前である2019年同期比で前月から伸び率が高まった。新車販売台数は前月から小幅に増加した。サービス消費のうち、新幹線輸送量やJAL(グループ会社含む)の旅客輸送量は2019年同期比でマイナス幅が前月から縮小した。外食需要や宿泊需要は前月から回復した。
◆2023年1月の消費は増加基調を維持したとみている。財消費はまちまちな結果だった一方、サービス消費は前月から回復が継続しただろう。財消費のうち、百貨店大手3社の売上高伸び率や大手アパレル3社の既存店売上高伸び率は前月から低下した。新車販売台数は前月から5%増加した。サービス関連のうち、外食需要や宿泊需要は前月から回復した。移動人口の動向を見ると、月中旬にかけて増加し、感染拡大前の2019年同月の水準を1割程度下回る水準まで回復した。
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