サマリー
◆2022年11月の消費は前月から概ね横ばいで推移した。財消費のうち百貨店大手3社の売上高やアパレル各社の既存店売上高は、月後半の平均気温が平年に比べて高く推移するといった天候要因もあり、新型コロナウイルス感染拡大前である2019年同期比で前月から伸び率が低下した。新車販売台数は前月から減少した。サービス消費のうち、北陸新幹線以外の新幹線輸送量は2019年同期比でのマイナス幅が前月と同程度であった。宿泊需要は、全国旅行支援の効果もあり前月から回復が継続した。
◆12月の消費は、前月から横ばい圏で推移したとみている。財消費のうち、百貨店大手3社の売上高の伸び率は各社まちまちな結果であった。大手アパレルでは、ユニクロとユナイテッドアローズの既存店売上高伸び率が前月から上昇した。新車販売台数は前月から増加した。サービス関連のうち、新幹線輸送量は2019年同期比でマイナス幅が縮小した。移動人口の動向を見ると、感染「第8波」の影響もあって月後半にかけて減少し、感染拡大前の2019年同月の水準を1割程度下回って推移した。こうした動きを反映して、サービス消費は回復が足踏みしたとみている。
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