消費データブック(11/5号)

個社データ・業界統計・POSデータで足元の消費動向を先取り

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2020年11月05日

  • 山口 茜
  • 和田 恵

サマリー

◆10月の消費は9月と同程度だったと見込まれる。財消費が減少した一方、サービス消費は増加したとみられる。財に関して、10月の家電量販店やスーパー、ホームセンター等の売上は9月から減少した。他方、サービスでは「Go To トラベルキャンペーン」の東京都への適用拡大や「Go To Eatキャンペーン」の開始などが追い風になったとみられる。

◆【小売関連】10月の大手百貨店の売上伸び率は、前年の消費増税前後の影響を除いた前々年比ベースでは概ね9月並みであった。また、10月のスーパーの売上は前月比▲5%程度、ホームセンターは同▲10%程度、家電量販店は同▲10%程度といずれも9月から減少した。家電量販店ではエアコンや冷蔵庫など幅広い品目で減少しており、特別定額給付金等による政策効果が一服したとみられる。他方、10月の新車販売台数は9月から増加した。

◆【サービス関連】10月の新幹線輸送量は前年比5~6割減程度と9月からマイナス幅が縮小した。旅客機輸送量、宿泊者数、外食売上も同様に前年比マイナス幅が縮小したと見込まれる。

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