サマリー
◆9月の消費は8月と概ね同水準だったと見込まれる。財消費が小幅に減少した一方、サービス消費は小幅に増加したとみられる。財に関して、9月のスーパーやホームセンター、家電量販店の売上は8月から減少し、百貨店は概ね8月並みであった。他方、サービスに関しては「Go To トラベルキャンペーン」の影響で旅行関係は持ち直した一方、外食の回復は頭打ちしたとみられる。
◆【小売関連】9月の大手百貨店の売上減少率は、前年の消費増税前の駆け込み需要の影響を除けば概ね8月並みであった。また、9月のスーパーの売上は前月比▲2%程度、ホームセンターは同▲5%程度、家電量販店は同▲10%程度といずれも8月から減少した。家電量販店では8月は猛暑によりエアコンの売上が好調であったが、9月に入りその動きが一服したことが減少に寄与した。
◆【サービス関連】9月の新幹線輸送量は前年比6割減程度と8月からマイナス幅が縮小した。旅客機輸送量も同様に前年比マイナス幅の縮小が見込まれる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2020年7月消費統計
「リベンジ消費」の一服などにより幅広い品目で消費が減少
2020年09月08日
-
2020年9月日銀短観
業況判断DIは製造業・非製造業ともに改善するも、依然として低水準
2020年10月01日
-
日本経済見通し:2020年9月
緩やかな景気回復が継続/「スガノミクス」への期待と課題
2020年09月23日
-
Go To トラベルキャンペーン東京都除外解除の影響
除外解除は東京都、地方圏双方にプラスの影響
2020年09月14日
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年10月貿易統計
トランプ関税の悪影響が継続。今後は米中リスクにも警戒が必要
2025年11月21日
-
2025年10月全国消費者物価
サービス価格や耐久消費財価格の上昇が物価上昇率を押し上げ
2025年11月21日
-
中国の渡航自粛要請は日本の実質GDPを0.1~0.4%下押し
今後は対中輸出などへの波及に要注意
2025年11月21日

