サマリー
◆【7月の消費】7月の消費は財・サービスともに6月から減少した。緊急事態宣言の全面解除に伴い6月に本格化した「リベンジ消費」の一服や、6月末で終了したキャッシュレス・ポイント還元事業の駆け込み需要の効果の剥落、さらに天候不順や新型コロナウイルス感染再拡大による外出の自粛が押し下げ要因になったと考えられる。幅広い品目で減少が見られたが、特にエアコンや衣類等の季節商品が不振であった。
◆【8月の消費(個社データ・業界統計・POSデータ)】8月の消費は7月から小幅に減少したとみられる。財消費は業態によってまちまちな結果が見込まれる。他方、サービス消費は感染拡大地域からの帰省の自粛等が影響し、7月から小幅に減少したとみられる。
◆【先行きの消費】9月以降は社会経済活動と感染拡大防止のバランスを模索する中で、振れを伴いながらも緩やかに増加するとみている。財消費は堅調に推移すると見込まれるが、対面や移動を伴うサービス消費は感染再拡大への懸念から鈍い動きが続くだろう。
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