消費データブック(8/24号)

個社データ・業界統計・POSデータで足元の消費動向を先取り

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2020年08月24日

  • 山口 茜
  • 和田 恵

サマリー

◆8月前半の消費は、7月と概ね同水準だったとみられる。猛暑が続き季節商品の売れ行きが好調であったこと等が影響し、財消費は小幅に改善した一方、サービス消費は小幅に悪化したと見込まれる。7月22日に「Go To トラベルキャンペーン」が開始されたものの、感染拡大地域からの帰省の自粛や、学校の夏休み期間の短縮が影響し、新幹線や旅客機などの旅行関連需要の刺激効果は限定的だった。

◆【小売関連】8月前半の大手百貨店の売上は前年比2~3割減程度と、減少率は概ね7月並みであった。8月前半の大手家電量販店の売上の伸び率は前年比+10%程度と7月から改善した。特別定額給付金などの効果に加え、猛暑により特にエアコンの販売が好調であった。8月前半のスーパーの売上の伸び率は同+3%程度と7月から変わらなかった。

◆【サービス関連】新幹線のお盆期間の輸送量は前年比7~8割減程度と7月から悪化した。旅客機に関しては、国内線が前年比7~8割減程度、国際線が同95%減程度と、減少率は概ね7月並みであった。

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