サマリー
◆2026年6月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+22%pt(前回差+5%pt)、大企業非製造業では+37%pt(同+1%pt)となった。製造業では、AI関連需要・円安等の底堅さ等が景況感を下支えしたほか、一部業種で中東情勢を受けた前倒し需要が発現したとみられる。非製造業では、インバウンド需要等が宿泊・飲食を中心に景況感を押し上げたとみられる。
◆大企業製造業では、「素材業種」の業況判断DI(最近)は前回差+4%pt、「加工業種」は同+4%ptだった。大企業非製造業では、「宿泊・飲食サービス」(前回差+12%pt)や「小売」(同+7%pt)、「対個人サービス」(同+4%pt)などで業況が改善した一方、「電気・ガス」(同▲4%pt)などでは業況が悪化した。
◆2025年度の設備投資(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+9.4%だった。2026年度の設備投資計画(全規模全産業、同ベース)は同+6.8%である。省力化投資や更新投資に加え、能力増強等への需要は引き続き強く、企業の設備投資意欲は堅調であるとみられる。
◆大企業の「仕入価格判断DI(最近)」を見ると、製造業、非製造業のいずれも大幅に上昇した。交易条件(販売価格判断DIと仕入価格判断DIの差)を確認すると、先行きは大企業、中小企業ともに改善する見込みだ。また、企業の販売価格の見通しを確認すると、とりわけ製造業では短期(1年後)・中長期(3年後・5年後)ともに前回調査から大幅に上昇した。
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