2025年12月日銀短観

AI需要増を背景に製造業の業況は改善/先行きは日中関係悪化に警戒

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2025年12月15日

サマリー

◆2025年12月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+15%pt(前回差+1%pt)、大企業非製造業では+34%pt(同±0%pt)となった。堅調なAI関連需要が製造業の業況を下支えしたとみられる。

◆大企業製造業では、「素材業種」の業況判断DI(最近)は前回差+3%pt、「加工業種」は同+1%ptだった。大企業非製造業では、「対事業所サービス」(同+8%pt)や「通信」(同+4%pt)、「運輸・郵便」(同+1%pt)で業況が改善した一方、「物品賃貸」(同▲4%pt)などでは業況が悪化した。

◆2025年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+8.9%だった。中小企業非製造業を中心に前回調査から上方修正されており、おおむね堅調な結果といえる。当社では、更新投資や能力増強投資、人手不足に対応するための省力化投資などが発現するとみている。また、デジタル化やグリーン化に関連したソフトウェア投資や研究開発投資も増加するだろう。

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