サマリー
◆2025年9月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+14%pt(前回差+1%pt)、大企業非製造業では+34%pt(同±0%pt)となった。日米関税交渉が合意に達し、前回調査時点と比較して米トランプ政権による高関税政策(トランプ関税)への警戒感が低下したことなどを受けて、製造業では業況判断DI(最近)が小幅に改善した。非製造業でも事前予想(+33%pt、前回差▲1%pt、QUICK調査)に反して業況判断DI(最近)は前回調査から横ばいとなっており、総じて見れば底堅い結果だったといえる。
◆大企業製造業では、「素材業種」の業況判断DI(最近)は前回差±0%ptだった。「自動車」の業況判断DI(最近)の改善などから、「加工業種」の業況判断DI(最近)は同+2%ptだった。大企業非製造業では、「建設」(同+5%pt)や「物品賃貸」(同+4%pt)などの業種で業況判断DI(最近)が改善した。
◆2025年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+8.4%だった。大企業・中小企業ともに製造業と非製造業のいずれも前回調査から上方修正されており、堅調な結果といえる。更新投資や能力増強投資、人手不足に対応するための省力化投資などが発現するとみている。デジタル化やグリーン化に関連したソフトウェア投資や研究開発投資も増加する見込みだ。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2025年6月日銀短観
業況判断DI(最近)は底堅いが、先行きへの強い警戒が示された内容
2025年07月01日
-
2025年3月日銀短観
2025年度の設備投資計画の下振れが目立つ結果に
2025年04月01日
-
2024年12月日銀短観
日銀の追加利上げを後押しする材料とはならず
2024年12月13日
同じカテゴリの最新レポート
-
2026年7月雇用統計
失業率は2.4%と前月から低下も、就業者数は2カ月連続で減少
2026年08月28日
-
インフレに負けない資産形成と消費拡大に向けて
金融リテラシー向上、将来不安軽減、中古住宅市場活性化等で資産効果を引き上げ
2026年08月27日
-
AI活用で日本経済はどう変わるのか?
AI活用推進による成長力強化は労働市場への悪影響の抑制とともに
2026年08月26日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

