サマリー
◆2026年3月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+17%pt(前回差+1%pt)、大企業非製造業では+36%pt(同±0%pt)となった。円安の進行や堅調なAI関連需要などが、製造業の業況を下支えしたとみられる。
◆大企業製造業では、「素材業種」の業況判断DI(最近)は前回差±0%pt、「加工業種」は同+3%ptだった。大企業非製造業では、「宿泊・飲食サービス」(同+18%pt)や「小売」(同+5%pt)などで業況が改善した一方、「運輸・郵便」(同▲8%pt)などでは業況が悪化した。
◆2025年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+7.9%だった。2026年度の設備投資計画(全規模全産業、同ベース)は同+1.3%だった。省力化投資や更新投資等に対する需要は引き続き下支え要因となるが、先行き不透明感の強まりなどを背景に、企業の設備投資計画が慎重化する可能性には留意が必要だ。
◆大企業の「仕入価格判断DI(最近)」を見ると、製造業、非製造業いずれも仕入価格判断DIの大幅上昇が確認された。交易条件(販売価格判断DIと仕入価格判断DIの差)を確認すると、先行きに関しては大企業非製造業等で改善する見込みだ。また、企業の販売価格の見通しを確認すると、規模・業種を問わず前回調査から大幅に上昇しており、中東情勢が企業の中長期のインフレ予想を押し上げた可能性がある。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2026年3月日銀短観予想
製造業の業況は改善見込みも、中東情勢の緊迫化で先行きは悪化へ
2026年03月18日
-
2025年12月日銀短観
AI需要増を背景に製造業の業況は改善/先行きは日中関係悪化に警戒
2025年12月15日
同じカテゴリの最新レポート
-
経済指標の要点(4/15~5/20発表統計)
2026年05月20日
-
2026年1-3月期GDP(1次速報)
中東情勢が悪化するもGDPへの影響は限定的で、2四半期連続の増加
2026年05月19日
-
熊谷亮丸の経済・金融 Foresight 何故、わが国では潜在成長率が低迷しているのか?
高市政権は成長戦略を強化する方針だが、①労働、②資本、③TFP(全要素生産性)という3つの要素をバランス良く底上げする必要
2026年05月13日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
-
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
-
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

