サマリー
◆2025年9月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+4.2%と5カ月ぶりに増加し、季節調整値は前月比+2.4%と7カ月ぶりに増加した。輸入金額は前年比+3.3%と3カ月ぶりに増加し、季節調整値は前月比+3.9%と2カ月ぶりに増加した。貿易収支は▲2,346億円と3カ月連続の赤字、季節調整値では▲3,143億円と7カ月連続の赤字となった。
◆2025年9月の輸出数量は前月比+2.0%と3カ月ぶりに増加した。品目別では、中国向けを中心に乗用車や半導体等製造装置が持ち直し、それぞれ4カ月ぶりに増加した。ただし、米国向けの乗用車は、トランプ米政権の高関税政策(トランプ関税)を受けた現地生産の強化などから、4カ月連続で減少した。
◆先行きの輸出数量は弱含むだろう。トランプ関税への対応として、米国での販売価格の引き上げやサプライチェーンの見直しに動く企業は徐々に増えるとみられる。値上げで吸収しきれない追加関税のコストや、現地生産・調達拡大のための追加的なコストが発生することで、企業収益が下押しされることも免れないだろう。こうした状況が各国・地域で起これば、設備投資や個人消費の悪化を通じて日本の輸出の減少に繋がり得る。米中の関税を巡る不透明感も輸出の下振れリスクとして燻っている。
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