2024年5月全国消費者物価

再エネ賦課金単価引き上げでエネルギー価格の伸び率は大幅拡大

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2024年06月21日

サマリー

◆2024年5月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.5%となった。一方、全国新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)では同+2.1%となり、前年比上昇率の鈍化が続いている。

◆2024年5月のコアCPIの前年比の動きを財・サービス別に見ると、エネルギーの伸び率が大幅に拡大した。他方、耐久消費財、半耐久消費財、非耐久消費財(除く生鮮食品、エネルギー)、サービスはいずれも前月から伸び率が低下した。

◆先行きの新コアコアCPIは、2024年度、25年度ともに前年比+2.2%の見込みだ。輸入物価の急騰はすでに一巡しており、これまでの物価上昇の主因であった中間投入コストの増加については、徐々にペースが鈍化していくとみている。他方、春闘での大幅な賃上げを受け、企業が人件費の増加分を販売価格に転嫁する動きが24年度の中頃から強まり、基調的なインフレ率は高まっていくだろう。25年度には賃金・物価の循環的な上昇が定着することで、新コアコアCPIは同+2%程度の水準で安定的に推移するとみている。

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