サマリー
◆2023年5月の機械受注(船電除く民需)は前月比▲7.6%と2カ月ぶりに減少した。製造業は大型案件の影響で前月比+3.2%と3カ月ぶりに増加したものの、非製造業は同▲19.4%と2カ月ぶりに減少した。内閣府は機械受注の基調判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。
◆製造業では、大型案件のあった造船業(前月比+688.9%)が全体を押し上げた。他方、非製造業(船電除く)では、このところ増加していた金融業・保険業(同▲42.2%)が減少に転じた。
◆先行きの民需(船電除く)は、均して見れば緩やかな増加基調を辿るとみている。新型コロナウイルスの感染症法上の「5類」移行やインバウンド消費の回復などを背景に、非製造業を中心に設備投資意欲が高まるだろう。
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