サマリー
◆2023年4月の機械受注(船電除く民需)は前月比+5.5%と3カ月ぶりに増加した。非製造業が増加し全体を押し上げたものの、製造業は振るわなかった。内閣府は機械受注の基調判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。
◆製造業からの受注額は前月比▲3.0%と2カ月連続で減少した。造船業(同▲89.8%)で前月の大型案件の反動が表れた。非製造業(船電除く)からの受注額は同+11.0%と3カ月ぶりに増加した。非製造業(船電除く)からの受注額を機種別に見ると、デジタル化に向けた設備投資の増加を主因に、電子・通信機械が好調であった。
◆先行きの民需(船電除く)は、均して見れば緩やかな増加基調を辿るとみている。新型コロナウイルスの感染症法上の「5類」移行や中国人訪日客の回復などによってサービス消費が回復する余地は大きく、非製造業を中心に設備投資意欲が高まるだろう。
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