「異次元緩和」の成果と課題②

波及経路Ⅰ:期待インフレ率の押し上げ効果の検証

RSS

2014年04月07日

サマリー

◆2014年4月4日に量的・質的金融緩和は導入から1年を迎えた。本稿は、量的・質的金融緩和の成果と課題についてまとめたレポートの第二弾である。本稿では、量的・質的金融緩和の波及経路として企図されている、期待インフレ率の押し上げ効果について分析する。


◆期待インフレ率の動きを見ると、短期的な期待インフレ率には明確な上昇が確認できる一方、中長期的な期待インフレ率の上昇幅は限定的である。


◆中長期的な期待インフレ率を押し上げるには、日本銀行の金融緩和だけではなく、政府が実効性のある成長戦略を推進し、潜在成長率を押し上げる必要がある。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート