2026年03月13日
サマリー
◆2026年2月9日、証券監督者国際機構(IOSCO)は「2026年作業プログラム」を公表した。IOSCOの作業プログラムは、世界の規制当局が直面している重要な課題に対処するため、IOSCOが今後1~2年で優先的に取り組む具体的なプロジェクトや優先事項をまとめたロードマップである。作業プログラムに基づいて策定される原則や勧告は、世界各国の規制当局が国内法を整備する際の国際標準となる。
◆2026年作業プログラムでは、①金融の強靭性および市場の効率性の強化、②投資者保護、③パブリック市場およびプライベート市場の進化、④技術変革、⑤規制上の協力および実効性の促進の5点が、IOSCOの戦略的優先事項として掲げられた。金融システムにおける境界線がグローバル化とデジタル技術の進化によって曖昧化し、局所的な危機が短期間のうちに波及・増幅するという構造的リスクに対処すべく、戦略的優先事項ごとに様々な施策が打ち出されている。
◆金融庁の取組みの方針は、IOSCOの2026年作業プログラムと方向性を共有している。機能別・横断的規制の実装や監督テクノロジーの高度化など、日本における証券規制の在り方を考える上で、IOSCOの原則や勧告は参考になる。
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