スチュワードシップとESGは別モノ:英FRC

英国でスチュワードシップの定義を変更、ESG要素を削除

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サマリー

◆英国のスチュワーシップ・コードの改訂が公表された。

◆コード改訂によって、スチュワードシップが環境や社会と関連していることを想起させる記述が削除された。これは、スチュワードシップを実践するには、環境や社会へ利益をもたらすことが必要であるかのように誤解されるのを避けるためだ。スチュワードシップと環境や社会に関する取り組みは別個のものということだ。また、コードから“ESG”という用語がすべて削除された。

◆日本のスチュワードシップ・コードは、英国のスチュワードシップ・コードから強い影響を受けている。英国がスチュワードシップの定義を2019年に変更したのちに、日本でも2020年に「スチュワードシップ責任」の説明が変更され、“ESG”という用語が追加された。

◆しかし、現在検討が進んでいる日本のスチュワードシップ・コード改訂では、英国の定義変更に追随するような改訂案は示されていない。

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